ねこのつめ合わせ

会社員☞海外大生☞会社員☞漫画家 瞬間的にやりたいことをやっていると職業遍歴が散らかった。ラインスタンプ出したけど売れず、漫画描いたけど人気出ず、ノベル書いたけどこれに至っては誰にも読んですらもらえず。何かを制作・リリースすればするほど自分の存在意義が透明化していくように感じる今日この頃。漫画家なのに最近漫画描けていないからただのひきこもりに進化してこんな風に言葉を散らかしてます

パワハラに苦しむ夫の『退く勇気』

退くも勇気だ。

 

自らの命以上に一族としての誇りを重んじるもののけ姫・サンにアシタカが放った一言。名誉のために命を捨てることが尊いとされた時代。いつでも勇敢でどちらかと言えば無茶をいとわなそうなアシタカは実は退く覚悟を知る若者でした。

 

 

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辛く勇気がいるのは前に進むことだけじゃない。平日の朝、とうとう自力で布団から体を起こすのも困難になった夫コーヒーさんを見ながら思いました。毎朝最初に口にする言葉は「仕事に行きたくない」。

 

去年の暮れ、コーヒーさんが転職して2か月目のことでした。

 

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 パワハラによって折れた心

 

原因は上司のパワハラ。

 

詳細はコーヒーさんが自身の言葉で記しているのでそちらをご覧ください。

www.blog-ialoha.com

 

コーヒーさんは穏やかで心優しい性格ですが、意外と根性があります。小学校~高校までバスケットボールの強いチームに所属し、厳しい練習・指導に耐えてきました。また新卒で就いた仕事は広告関係で毎日定時18時に対し22時過ぎは当たり前。加え会社の人と平日しょっちゅう飲みに出かけては午前に2時~3時に帰宅する。それでも朝が来ると元気に出勤していきます。辛くないか尋ねても「仕事が楽しい」と満面の笑みで答えるのです。信じられない。

 

またコーヒーさんは非常に前向きで人のことを悪く言ったりしません。ブログでネガティブなコメントを見ても、「ネガティブでも意地悪でもコメントをくれる限りそれが数字になってもっと沢山の人にブログを見てもらえる。だから彼らは親切な人なんだよ」と穏やかに言うだけ。ネガティブ耐性のないきゃとらにはこの言葉に心底救われたものです。

 

そんな優しいのにどこかたくましいコーヒーさんの憔悴した姿にきゃとらにの胸は張り裂けそうでした。

 

自信の喪失

無気力

睡眠障害

 

その後コーヒーさんの症状は日を追うごとに加速。とうとうある日きゃとらにはコーヒーさんに言いました。

 

「コーヒーさん会社辞めよう!」

 

それは苦しみにある夫を支えるとか励ますとかいった類のものではありません。すべてを投げ出し退く勇気をもて、という泥臭く、醜悪で、過酷な提案でした。

 

 苦しいのに辞められない理由

 

その証拠にコーヒーさんは最初この提案に首を縦に振りませんでした。その理由として以下のことをコーヒーさんは挙げたのです。

 

・離職したとして現職ほど良い会社に入れるか心配

 

・家族を養い幸せにするために働いているため、離職して収入源がなくなるのが心配

 

 

働く環境は数多くある

 

離職前コーヒーさんはそれなりに有名な企業に勤めていました。それなのに離職したら勿体ない。次は今ほど福利厚生の良い仕事に就けないかもしれない、と思ったようです。加えて在職期間2カ月という点も気になっていたのでしょう。家族を養っているコーヒーさんにとってこれは重大な問題でした。

 

しかしきゃとらにはコーヒーさんに言いました。「会社も働き方も世の中には沢山ある。今より好条件で働けないなんていうのは思い込みだ。自分にあった働き方はきっと見つかるはずだ。」実際いくら安定した給与をくれていたとしても、精神的苦痛をもたらす会社など最良の職場とは言えません。例えお給料が多少下がろうとも今よりも健全な人間関係の元で働ける職場を探すべきだと思いました。

 

 

『家族のために働く』そんなあなたも家族の一員

 

コーヒーさんは常に家族を養うという責任感をもって働いてくれています。家族が幸せで安定した生活を送れるように。これに関してはいつも「ありがとう」って思ってます。でもきゃとらにとしてはその彼自身も家族の一員であることを忘れないで欲しいです。コーヒーさんが家族の一員である以上、幸福が彼の精神的健康の犠牲の上に成り立つべきじゃないし、彼の精神が蝕まれることで家族が幸福になることもありません。

 

 

正義という刃

 

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話し合いを重ねた結果コーヒーさんは離職を決意しました。これで終わったかのようでしたが、実際苦しみは続きました。それは離職という決断に対する反対の声。

 

2カ月で退職してここよりいいとこ見つかるの?

次の就職先も見つかってないのに何考えてるの?奥さんがかわいそうだと思わないの?

もっと上司に相談すべきだったんじゃないの?

 

…など以下省略。真っ当な疑問・正論の数々。正論と分かっているからこそ人はそれを聞き手にぶつけることを厭わない。それで相手が傷ついたとしても自分は正当化されると思っている。なぜなら正義は自分の側にあるから。この断罪行為はコーヒーさんが退職するまで続きました。きゃとらには個人的に思います。個人の正義は常に正しいとは限らない。仮にコーヒーさんがもう半年、いや1、2か月続けることにしたとして、その結果精神疾患を抱え仕事に復帰できなくなったら彼らが責任を取ってくれるのでしょうか。彼にパワハラをした上司をどうにかしてくれるのでしょうか。責任なき正義の刃を突き立てる彼らの言葉に力はありません。

 

 

その後

 

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コーヒーさんは1カ月の転職期間を経て無事転職することができました。今では毎日19:00過ぎには帰宅し、一緒に晩御飯を食べます。上司とは年齢が近く以前よりも相談事もしやすいようです。心配していた給与面ですが、むしろ以前よりもアップしました。これに関してはお世話になった転職エージェントのお陰と深く感謝しています。

 

逃げることは恥だ。だからどんなに辛くても前だけを向いて苦難に立ち向かいたい。そんな気概をもった人たちへ。時には方向転換も視野に入れつつ進んではどうだろう。退くその瞬間には勇気がいる。でも一度方向を変えてしまえば、その新しい方位があなたの前方になる。

 

 

きゃとらに🐈

 

 

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