ねこのつめ合わせ

会社員☞海外大生☞会社員☞漫画家 瞬間的にやりたいことをやっていると職業遍歴が散らかった。ラインスタンプ出したけど売れず、漫画描いたけど人気出ず、ノベル書いたけどこれに至っては誰にも読んですらもらえず。何かを制作・リリースすればするほど自分の存在意義が透明化していくように感じる今日この頃。漫画家なのに最近漫画描けていないからただのひきこもりに進化してこんな風に言葉を散らかしてます

倫太郎君は英会話スクールに行きたくない(3)

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前回のあらすじ

 

キッズ英会話を担当することになった新人英会話講師のきゃとらに。そしてやる気のないう◯こ絶叫少年『倫太郎(仮名)』君はきゃとらにの生徒様となることに。自分が担当するキッズクラスはこれからどうなるのだろう…不安なきゃとらにでしたとさ🐈

 

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目次

 

※この記事はあくまで個人の体験・感想です。

 

小学生クラス全制覇だよ♡

 

結局わたしは倫太郎君の9・10歳クラスに加え、7・8歳クラス11・12歳クラスも担当することになりました。因みに見学した主任の元・担任クラスにいた生徒様は全員もれなくわたしの担当となりました。なんの引き寄せ?

 

しかもこのスクールわたしのような新米講師にデリケートなキッズクラスをこんなにたくさん担当させることに不安はないのだろうか(わたしはある)?

 

 

倫太郎くん君は一体どういう子なの?

 

担任発表後、講師同僚の先輩方は一様にわたしへの同情をあらわにしました。特に外国人講師のグレッグ(仮名)。

 

グレッグは倫太郎君とのおつきあいが講師陣の中でもピカイチに長い講師の1人です。しかも次年度も担任継続(倫太郎君は外国人講師クラスと日本人講師クラスのセットコースを受講)することになっていました。

 

そのグレッグの話を聞く限りどうやら倫太郎君の奇行はグレッグのクラスで一番派手なようでした。というのもグレッグは日本語が堪能ですが、生徒様がそれを理由に甘えて日本語を使うのを防ぐため、日本語を話せることはあくまで秘密にするようスクールから言われているのです。

 

 

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そんなわけでグレッグは当時唯一倫太郎君をはっきり叱るそれも高身長の男性講師だったため怒れば迫力はあるのですが、いかんせん使用言語は英語。で、倫太郎君にしてみれば叱られたところで言ってる内容が理解できなければ叱られることなんて恐くないわけです。それでことさらやりたい放題なのだとか。そんな倫太郎君の態度にグレッグもこれまで相当歯がゆい思いをしてきたようです。ほんっとうに日本語で叱ってやりたいと何度思ったことか!そう熱弁するグレッグの姿に積年の苦労が心からしのばれました。

 

「男の子は女の子に比べて精神年齢の発達が遅いっていうけど倫太郎君はほんと特別よね」

 

もう一人の先輩講師が言います。

 

「レッスンはさっぱり聞かないし、レッスン聞いてないから宿題なんか分からないみたいだし。

そして何よりあの奇行よね。急に奇声を発したり、教室をウロウロ歩き回ったり、急にホワイトボードに落書きしたりとかが余りにも激しくて時々周りの子も引いてるのよ。突然言い出すことなんか本当に突拍子もないし。こういう決めつけは良くないんだろうけどもしかしてADHDとか学習障害があるんじゃないかって思うこともあるのよ。でもお母さんからはそういう話聞かないし、ましてやこちらから聞くのもちょっとね。お家や学校ではどうしてるのかしら?」

 

確かに倫太郎君の生徒ファイルにはそれらしき記述がありませんでした。かなり幼少期からスクールに通っている倫太郎君のファイルは経年の書類がたくさん綴じられており他の生徒様のものよりも厚みがあります。

 

その中に気になるものを見つけました。児童英検の受講記録と受験結果です。どうやら倫太郎君は毎年児童英検を受験し、それに伴い児童英検対策コースも受講しているようでした。

 

週一のレッスンですらあの状況なのに、加えて児童英検の時期は追加で対策コースまで受けてたんだ。さぞかし荒れただろうなぁ倫太郎君(とクラス)。試験なんて大人しく受けそうにないし、なんて思いながら受験結果に目を通していました。

 

すると残された書類は意外な事実を告げていました。なんと倫太郎君、受けた試験すべて一発合格していたのです。

それもハイスコアで

 

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これは正直意外でした。と、同時に何か引っかかりました。出会って間もない期間で得た情報が頭をグルグルと駆け巡ります。

 

障害を疑いたくなるほどの年齢にそぐわない落ち着きのなさと学習遅延

 

日本語で自分を叱れない講師のクラスピンポイントでの奇行の激化

 

児童英検のハイスコア合格

 

お母さんとレッスン帰りのマクドナルド

 

そしてひどく退屈そうで生気のない倫太郎君の表情

 

あの、空虚な目

 

あの表情はどのような感情を隠すためのものなのだろう。あの表情を引っぺがしたとして、彼が抱えているものは自分の手に負えるものなのだろうか。

これはもうあの人に相談するしかなさそうだ。

次年度の開始はもう目の前でした。

 

 

ADHD(注意欠陥/多動性障害)

 ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。
 また、7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

 

学習障害

 学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。

 学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。

 (引用元:主な発達障害の定義について:文部科学省

 なお発達障害の診断は医師の判断を仰ぎましょう

 

  

つづく

 

きゃとらに🐈 

  

 

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